霧と雲で視程はわずか700メートル 那覇空港の天候不良なぜ起きた? 気象庁に聞いた

AI要約

沖縄本島地方で視界不良が発生した原因は、湿った空気の流れ込みと海水温度の低下による影響で空の低い位置に雲が発生し、南風によって那覇空港周辺に流れ込んだことが挙げられる。

視程は700メートルにまで低下し、地上から上空を見通せる垂直視程はわずか30メートルまでとなった。

この状況は、水平方向で見通しが利かずに霧と雲が混在することで、航空機の運行や地上の移動に影響を与える可能性がある。

霧と雲で視程はわずか700メートル 那覇空港の天候不良なぜ起きた? 気象庁に聞いた

 なぜ、空のダイヤを大幅に乱すほどの視界不良が起きたのか。

 気象庁の那覇航空測候所によると、沖縄本島地方に湿った空気が流れ込み、海水温度と露点温度が低下した。その影響で、空の低い位置に発生した雲が、南風によって那覇空港周辺に流れ込んだことで、霧と雲が混在して視界が悪くなったという。雲は地上から100メートルを切った位置まで低くなった。

 那覇空港周辺では31日正午ごろ、水平方向で見通しが利く距離「視程」が700メートルにとどまった。地上から上空を見通せる「垂直視程」は約30メートルだった。(社会部・末吉未空)