ウクライナ避難民の女性が日本人男性と結婚し総社市を転出…移住先の徳島で母国の文化紹介へ【岡山】

AI要約

ウクライナ避難民の女性が総社市を離れ、日本人男性との結婚とウクライナ文化施設の立ち上げを理由に美馬市へ移ります。

2022年8月に総社市にやってきたアロナ・チジェンコさんは、一年間市役所で働きながらウクライナ文化を紹介する活動を行っていました。

徳島県在住のプログラマーとの出会いをきっかけに結婚し、ウクライナ文化を伝える施設を作るために美馬市へ移動します。

2022年から総社市で生活していたウクライナ避難民の女性が、県外へ引っ越すことになりました。理由は日本人男性との結婚。そしてもう一つありました。

総社市役所を訪れ、片岡市長に別れの挨拶を告げたのは、ウクライナ避難民のアロナ・チジェンコさんです。引っ越しの理由とは…

(チジェンコ・アロナさん)

「徳島県美馬市に移ります。5月23日に私たちは結婚しました」

(片岡市長)

「コングラチュレーション!おめでとうございます」

アロナさんはウクライナの首都、キーウ出身。ロシアの軍事侵攻をうけて、2022年8月、総社市へやってきました。市役所の臨時職員として約1年間働き、市内の学校での講演や、得意の美術分野でウクライナの文化を紹介する活動などを行ってきました。

そんな中、2023年5月、徳島県在住のプログラマー、矢野亮さんと出会います。アロナさんは、矢野さんと一緒に日本各地や世界を旅してこれからの夢を見つけました。

(チジェンコ・アロナさん)

「ウクライナの映画や音楽や本、アートなどを紹介したい。戦争だけでなく、ウクライナの文化の楽しい部分を共有したい。ウクライナの文化施設を作る場所を探していた。」

アロナさんの目標は、ウクライナの文化を伝える施設を作ること。結婚の準備と並行して、徳島県美馬市に施設のための理想の物件を見つけ、31日、総社市を転出することになりました。

(チジェンコ・アロナさん)

「ワクワクすると同時に不安もある。間違いや十分なサポートを得られるか不安。でもやりたい気持ちがより強い。」

アロナさんは結婚後も総社市でワークショップを開催するなどして、友人とのつながりを持ち続けたいと話していました。

岡山県によりますと、アロナさんの転出により、県内のウクライナ避難民は7世帯9人となりました。アロナさんが計画している施設は5階建てのビルで、ウクライナの伝統文化や、現代アート、映画や本を紹介する予定だそうです。