各務原キムチ塩分25%カット版登場 高血圧多い市「おいしさ損なわない」太鼓判

AI要約

各務原市の名物「各務原キムチ」を減塩化した商品が完成し、市内のスーパーで販売開始される。

この減塩キムチは市民の健康を考慮して開発され、塩分を25%カットした。

販売を手がけた関係者らは、おいしさを損なわずに減塩化を実現したことに自信を持っている。

各務原キムチ塩分25%カット版登場 高血圧多い市「おいしさ損なわない」太鼓判

 特産のニンジンなどを使った岐阜県各務原市の名物「各務原キムチ」を減塩化した商品が完成した。商品化を手がけた漬物メーカーの担当者は「塩分控えめであってもおいしく食べられる」と太鼓判を押す。市内の一部スーパーで6月28日から販売する。

 2005年に誕生した各務原キムチは、各務原にんじんや松の実を使用したキムチで、市の特産品として定着している。

 市によると、各務原は県内でも高血圧の市民が多く、県国民健康保険団体連合会の集計では県内ワースト7位というデータもある。市職員は「市内にはラーメン店をはじめ飲食店が多く、外食の機会も多いからでは」と推察する。

 そんな背景から減塩キムチの商品化に向け、市、キムチ日本一の都市研究会や市食生活改善協議会、各務原キムチの販売を手がける「カネミツ」(那加岩地町)の4者で検討してきた。

 減塩に当たっては、従来品よりキムチのたれの濃度を薄め、甘みや酸味、辛みを調整、塩分を25%カットした。同社の遠藤和義営業部長は「おいしさを損なわないよう試作を繰り返した。食べ物に幸せを求める人に食べてほしい」と話す。

 28日の市長定例記者会見で販売を発表した。浅野健司市長は「塩分を気にする人にもおいしく食べてもらえると思う。キムチを通じて各務原を知ってもらえれば」とアピールした。

 商品名は「カネミツ各務原キムチ 減塩」。180グラム、312円で、マックスバリュ各務原店(蘇原花園町)の店頭に並ぶ。