手話通訳官の「手話講座」 青森県警察本部として初開催 交番・現場で適正な対応を
青森県警察本部が初めて手話通訳官による手話講座を開催
新人警察官たちが手話を学び、交番での対応力を向上
差別解消法改正や障害者スポーツ大会開催に向けて理解を深める取り組み
青森県警察本部としては初の取り組みです。手話通訳官による「手話講座」が開かれました。
交番勤務のデビューが近付いている新人警察官たち。19日に学んだのは「手話」です。
実際に現場で活躍する手話通訳官が講師として駆け付けました。
手話通訳官による「手話講座」を開くのは、県警としては初。東北でもこのような取り組みは青森県だけだということです。
交番での対応を想定した訓練では。
「(手話で話されるが分からず、警察官が困惑する)」
「(講師が全体に手話見せる)分かる人、はい」
「交通事故」
【参加した警察官】
「必死に何を考えているのか、相手の考えをくみ取ろうとしてるうちに段々と伝わってきて」
「手話をやったことがないので、詳しいことは分からなかったんですが、分かりやすいように伝えるように意識しました」
4月に「差別解消法」が改正されたことや、「全国障害者スポーツ大会」が2026年に県内で開催されることもあり、新人警察官たちに理解を深めてもらう機会を設けたということです。
【弘前警察署 黒滝和代手話通訳官】
「交通事故の現場でも、聞こえる人ばっかりから話聞いて、自分たちの話を聞いてくれなかったって前に言われた時があったので、そういうことがないように、適正な対応をするようにということをもっともっと広めて浸透させていきたいなと思っています」
19日に講座を受けた新人警察官の半数は、24日に警察学校を卒業し、その後県内各地の交番での勤務が始まります。