農作業中の事故をなくそう トラクターが地域を回り呼び掛け 作業は複数人で
中野市で農作業安全啓発活動が行われ、地元の農家たちがトラクターを使い地域を回りました。
地元の保育園を訪れ、子どもたちに農業に関心を持ってもらいながら安全な農作業を家族に伝える取り組みが行われました。
高齢者を中心に農作業中の死亡事故が発生しており、正しい機械操作や2人以上での作業が呼び掛けられています。
実りの秋に、農作業の事故をゼロにするために。
中野市で10日、地元の農家たちがトラクターと共に地域を回り、安全に農作業をするよう呼び掛けました。
次々に出発したトラクター。
今月は県が定めた「秋の農作業安全運動月間」で、中野市では10日、県や地元の農家が安全な農作業を呼び掛ける啓発活動を行いました。
到着した先は、地元の保育園。
自分の身長よりも大きいタイヤに子どもたちも興味津々です。
大きなもので高さ3メートルほどのトラクターに乗せてもらいました。
農業に関心を持ってもらうと共に、安全な農作業を家族などに伝えてもらいたいという思いも込められています。
年長園児
「あした、田んぼをママがやりに行きます。乗って安全に運転してね(と言う)」
県内では今年、農作業中の死亡事故が「5件」発生していて、このうち「4件」は65歳以上の高齢者です。
県機械士協議会 下高井支部清水正督支部長
「特に定年退職をされて農業を始めるとかそういった場合が、今まで家にあった機械だから大丈夫。で乗り始めて大きな事故になってしまうというパターンが昨今の事故事情から見えてきていますのでそういったことを少しでも減らせるようにと思っております」
県などは農業機械を正しく扱うことや作業はできるだけ2人以上で行うよう呼び掛けています。