パンダ繁殖研究の催事始まる 日中共同で30周年、白浜アドベンチャーワールド

AI要約

和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドでジャイアントパンダの共同繁殖研究30周年を記念したイベントが始まった。

この研究で園は中国以外で最も成功を収め、20頭以上のパンダが誕生している。

初日にはオープニングイベントが行われ、来場者はパンダぬいぐるみや中国旅行券が当たる抽選会も楽しんだ。

パンダ繁殖研究の催事始まる 日中共同で30周年、白浜アドベンチャーワールド

 和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド」で6日、ジャイアントパンダの日本と中国の共同繁殖研究30周年を記念したイベントが始まった。来年2月末までの6カ月間、シンポジウムや中国・成都へのツアーなど、さまざまな催しを予定している。

 園には1994年9月6日、パンダ「永明(えいめい)」と「蓉浜(ようひん)」が来園し、日中の共同繁殖研究がスタート。これまで17頭のパンダ育成に成功し、そのうち13頭が中国でパートナーに出合い、20頭以上の子孫が誕生している。園は中国以外で最もパンダ繁殖の実績がある。

 初日には、園内でオープニングイベントがあり、パンダファン約600人が来場。中国で暮らす「永明」など白浜に縁のあるパンダの映像が放映されたほか、中国・成都への旅行券やパンダのぬいぐるみが当たる抽選会があった。

 今津孝二園長、魏有美・中国駐大阪総領事館副総領事、下宏・県副知事があいさつし、パンダを通じた日中友好関係の発展に期待を寄せた。

 イベント会場を訪れていた和歌山市堀止の岸亜紀さん(35)は「楓浜(ふうひん)がきっかけでパンダファンになった。中国へ帰った永明たちの元気な姿が見られて良かった」と喜んでいた。