沖縄県立中部病院、現地で建て替えへ 老朽化や施設の狭さなど理由 県が将来構想

AI要約

沖縄県立中部病院が老朽化や施設の狭さから建て替えを検討しており、県病院事業局が現地での建て替えを提案した。

現在の中部病院は、手狭な本館や耐震基準を満たさない南病棟などで構成され、将来患者数を考慮して最大643床までの増床を見込んでいる。

建て替えの場所は南病棟の対応が急務と判断され、現地が最適であり、十分な規模を確保するために外来駐車場を立体駐車場にする予定。

沖縄県立中部病院、現地で建て替えへ 老朽化や施設の狭さなど理由 県が将来構想

 老朽化や施設の狭さなどを理由に建て替えが検討されている沖縄県立中部病院(うるま市)について、県病院事業局は6日、現地での建て替えが最適とする同院の将来構想を策定した。

 同病院は、1981年建設の南病棟、2001年建設の本館、14年建設の新病棟などで構成され、延べ床面積は計3万5609平方メートル。本館は医療機能の拡充などで手狭な他、南病棟は耐震基準を満たしておらず喫緊の課題となっている。

 同構想では、病床数を現在の559床で検討した場合、新病院の適正な延べ床面積は5万7700平方メートルと算出。将来の患者増を踏まえ、643床まで増床したとすると、6万6500平方メートルが必要とした。

 建て替え場所は、南病棟の対応が早急に求められることなどから現地が適当だと判断。外来駐車場の一部を立体駐車場にすることで十分な規模を確保できるとしている。本年度中にヘリポートの設置などの基礎調査を行い、今後の対応を検討していく予定だ。(社会部・下里潤)