【台風情報】「2つの台風+2つの熱帯低気圧」日本列島への接近・影響のおそれは 来週にかけて別の“台風の卵”発生も 気象庁・アメリカ・ヨーロッパ 各国予報機関の進路予想比較【11日まで雨・風シミュレーション】

AI要約

台風12号が発生し、南シナ海では台風11号が猛威を振るっている。日本列島周辺にはさらに2つの熱帯低気圧が存在する状況だ。

台風11号は大陸方向に進み、台風12号は再び熱帯低気圧に変わる見通し。沖縄周辺には熱帯じょう乱が影響する可能性があるが、予想の不確実性が高い。

気象庁の進路予想と数値予報モデルの計算結果に、沖縄周辺の熱帯じょう乱に関する予測の一貫性が見られない状態。

【台風情報】「2つの台風+2つの熱帯低気圧」日本列島への接近・影響のおそれは 来週にかけて別の“台風の卵”発生も 気象庁・アメリカ・ヨーロッパ 各国予報機関の進路予想比較【11日まで雨・風シミュレーション】

■台風12号発生 2つの台風+2つの熱帯低気圧 日本列島に影響は

現在、天気図には2つの台風と2つの熱帯低気圧があります。関東の南東の海上にあった熱帯低気圧が台風12号となりました。台風11号は南シナ海で猛烈な勢力まで発達しています。

一方で、日本の南の海上には4日になった熱帯低気圧、日本のはるか東の海上にある熱帯低気圧(北東太平洋の海域から日付変更線を超えてきた元トロピカルストーム)の2つの熱帯低気圧があります。

気象庁進路予想(JMA)

台風11号は南シナ海で猛烈な勢力となっています。中心気圧は915hPa、最大風速は55メートル、最大瞬間風速は75メートルとなっています。台風11号はこのまま大陸方面へと向かう見込みです。

一方、台風12号の進路予想です、5日午後3時に台風となった台風12号。台風の基準となる最大風速17.2メートルをギリギリ超えて台風となりました。ただ6日午前9時には再び熱帯低気圧へと戻る見込みです。

【画像で見る】11日(水)までの雨・風シミュレーション

では、そのほかの熱帯低気圧は日本列島への影響はあるのでしょうか。気象庁やアメリカ・ヨーロッパなど海外の予報機関の予想も含めてみていきましょう。

■気象庁 沖縄方面に熱帯じょう乱が進む予想も不確実性大きい

気象庁の週間予報支援図をみると、7日夜以降、沖縄周辺の海域にLマークがついています。これは熱帯じょう乱(台風または熱帯低気圧)を示しています。

予報文には「期間を通して、熱帯じょう乱が沖縄・奄美に影響する可能性がある。」としています。

気象庁の台風進路予想とは異なる、日々の天気予報で使われている数値予報モデルの計算結果です。こちらでも熱帯じょう乱を沖縄の南の海上に予想するデータがあります。ただ、予想が更新されるごとに熱帯じょう乱は不明瞭となってきています。

週間予報支援図では、「沖縄付近に予想される熱帯じょう乱は、各モデルとも初期値変わりしていて、モデル間の差も⼤きい。このため、沖縄付近に予想される熱帯じょう乱の予想には 不確実性がある。」としています。予想のブレ幅がまだ非常に大きな状態です。