【台風情報】次の“台風の卵”か フィリピン東の熱帯低気圧 日本周辺に向けて北上予想も 海外予報機関の監視対象に 台風11号または12号か 気象庁・アメリカ・ヨーロッパの進路予想比較

AI要約

フィリピンの東で熱帯低気圧が発生し、西日本周辺の海域に北上する可能性があることが報じられています。

気象庁やアメリカ海軍(JTWC)など、複数の機関が熱帯低気圧の動向を監視しており、台風の発生に備えて情報を公開しています。

週間天気予報やアンサンブル予報などを通じて、熱帯低気圧や台風が西日本に接近する可能性が高まっていることが示唆されています。

【台風情報】次の“台風の卵”か フィリピン東の熱帯低気圧 日本周辺に向けて北上予想も 海外予報機関の監視対象に 台風11号または12号か 気象庁・アメリカ・ヨーロッパの進路予想比較

■フィリピンの東で熱帯低気圧発生 西日本周辺の海域に北上か

フィリピンの東の海上にある雲域について、31日午前中に熱帯低気圧と解析されました。午前9時の地上天気図では、TDのマークがついていますが、これは熱帯低気圧を示しています。今後さらに発達して中心付近の最大風速が17.2メートル以上となれば台風となります。

気象庁の週間天気予報支援図をみると、今週は沖縄の南の海上に次第にLマークが北上してくる予想です。これについて気象庁は、「9月4日から7⽇にかけて、熱帯じょう乱(熱帯低気圧または台風)が沖縄の南を北⻄へ進む」としています。

気象庁が週間天気予報の作成などに用いる資料の一つであるアンサンブル予報による地上天気図をみてみます。アンサンブル予報とは、数値予報の計算に使う最初の値をわずかに変えたものを複数計算した結果を示してそのバラつき具合などをみるもので51通りの計算結果があります。

9月9日(月)9時の予想結果を見ると、まだ予想のバラツキは大きいですが、西日本の周辺に熱帯低気圧または台風を北上させるメンバーが多くなっています。

それではアメリカやヨーロッパなど海外の予報機関はどのような進路予想なのでしょうか。

■アメリカ海軍も熱帯低気圧を監視対象に 日本周辺へ北上予想も

アメリカ海軍(JTWC)

アメリカ・ハワイにあるアメリカ軍の合同台風警報センター(JTWC)の情報です。ここでは監視すべき対象となりうる熱帯低気圧についての情報や台風となった場合の警戒情報などが表示されます。

現在、日本列島付近にある台風10号とは別に、フィリピンの東の熱帯低気圧について黄色い丸で示されています。この雲域がJTWCの監視対象となったことを意味しています。

JTWCでは定めた基準以上に発達する雲のまとまりができると、LOW(黄)→MEDIUM(オレンジ)→HIGH(赤)へとレベル分けして情報を発表します。赤色になると台風の発生時期に近づいた目安となります。それぞれの意味は以下の通りです。