岐阜公園隣接の料亭「萬松館」土地と建物明け渡し求め、岐阜市が提訴 賃貸契約期限過ぎても営業

AI要約

岐阜市大宮町の老舗料亭「萬松館」が賃貸契約の期限切れで市から建物と土地の明け渡しを求められ、市は岐阜地裁に提訴した。

賃料支払いも滞っており、市は明け渡しの催告を3度行ったが応じられず、裁判を起こすことにした。

萬松館は明治時代に開業し、市民から寄贈された建物と土地を使用して営業を行っている。

岐阜公園隣接の料亭「萬松館」土地と建物明け渡し求め、岐阜市が提訴 賃貸契約期限過ぎても営業

 岐阜市大宮町の老舗料亭「萬松館(ばんしょうかん)」が賃貸契約の期限が過ぎても市所有の土地と建物で営業を続ける問題で、市は30日、萬松館に対し、土地と建物の明け渡しを求めて岐阜地裁に提訴したと発表した。判決が未確定でも即時に明け渡しが執行できる仮執行宣言も併せて求める。提訴は29日付。

 市によると、賃貸契約は今年2月14日に終了。同月15日から明け渡しが済む日までの賃料1カ月100万円も請求している。

 市は退去を求める催告状を2~4月に3回送付したが、萬松館側が応じなかったため、提訴に踏み切った。岐阜公園に隣接する萬松館の建物と土地は、明治時代に市民が市に寄贈。店は明治時代に開業した。