台風１０号で観光施設にも被害 池田湖畔の遊歩道陥没、そうめん流しは停電休業 鹿児島・指宿市
鹿児島県指宿市の観光施設では、台風１０号による護岸の損壊や停電が発生し、にぎわいが見込まれた夏休み最後の週末を前に、関係者を悩ませています。
池田湖の遊歩道が大きく陥没し、復旧の見通しも立っていない状況。
唐船峡そうめん流しも停電により休業し、来場者への影響が懸念されている。
鹿児島県指宿市の観光施設では、台風１０号による護岸の損壊や停電が発生し、にぎわいが見込まれた夏休み最後の週末を前に、関係者を悩ませています。
こちらは指宿市の池田湖です。
湖畔の遊歩道が大きく陥没する被害に見舞われています。
指宿市によりますと、陥没は約１２０メートルに渡って発生。
台風の強風で生じた湖の波が、護岸裏の土砂をえぐったとみられています。
３０日は立ち入り禁止を知らせる表示の設置作業などが行われました。
この場所は池田湖と開聞岳の景色を望む、絶好の観光スポットですが、今のところ復旧の見通しは立っていないということです。
指宿市観光施設管理課・園田浩一郎課長
「こういう状況になったのは非常に残念ですが、今後、安全な対策を取りながら、より多くの観光客の方々に来ていただける様な準備を進めていきたい」
一方、指宿市開聞にある市営の唐船峡そうめん流し。
入り口には「臨時休業」の貼り紙が。
２９日は台風接近のための休業でしたが、３０日の休業理由は停電です。
２８日の夜からの停電が復旧せず、そうめん流しのテーブルに電気で水を送れないため、３０日も休業となりました。
唐船峡によりますと、夏休みの平日の来場者は１日当たり平均約１０００人。
週末はそれを上回る１３００人ほどを見込んでいただけに、早期の復旧を望んでいます。
指宿市営唐船峡そうめん流し・海江田勝博支配人
「臨時休業になった場合は、楽しみにしている客がいるので申し訳ない。早く電気が復旧するのが一番の望み」
