ぶどう狩り農園が台風10号で悲鳴 「1年で最も重要な2日間」にキャンセル相次ぐ 愛知・岡崎

AI要約

台風10号の遅い進行が東海地方のぶどう狩りに影響を及ぼし、困難な状況が続いている。

台風の接近が夏休み最終週末に重なり、収入面にも大きな影響を及ぼしている。

ぶどうの絶好の状態であるこの時期に、台風の影響によるキャンセルが深刻な問題となっている。

ぶどう狩り農園が台風10号で悲鳴 「1年で最も重要な2日間」にキャンセル相次ぐ 愛知・岡崎

ノロノロと遅い速度で進んでいる台風10号、ノロノロしていることで、東海地方ではぶどう狩りの農園が非常に困っていました。

 29日、九州地方に上陸し猛威を振るっている台風10号。

 22日の時点では、27日に東海地方に接近するという予想でした。

 しかし、現在台風10号がいる場所は大分県付近。東海地方に最接近するのは9月1日の見込みです。

 当初の予想よりもノロノロと移動してきている台風10号。その影響を強く受けているのが「ブドウ狩り」です。

 名古屋から車で約1時間のブドウ狩りスポット・愛知県岡崎市駒立町には、ぶどう狩りの農園が10軒あります。

Q.今回の台風で困っていることは?

「本来だと土日は晴れて多くのお客さんが望めたが、すごくゆっくりな台風でぶどう狩り組合でも団体予約が入っていたがキャンセルになったり、すごく残念に思っている」(マルタ園 中根伸宏さん)

 夏休みの最後の土日となる31日、9月1日というのは駒立町のぶどう農園にとって1年を通して最も重要な2日間だそうで――。

「この土日の収入は年間の2ヶ月分くらいに相当する」(中根さん)

 夏休み最後の土日は、駆け込みで夏の思い出作りにぶどう狩りをする家族が多く、毎年5000~6000人が駒立町にやってくるそうです。

 しかし、それが台風10号の影響でキャンセルが相次ぎ、お客さんが見込めない状況になってしまったといいます。

「私たちは冬は収入がないのですごく影響は大きいです」(中根さん)

 1年を通して最も重要な2日間、ぶどうのコンディションも良いそうで――。

「1年かけて作ってきたぶどうがいま一番おいしい時期になっている。(この土日のぶどうはおすすめだった?)一番いい状態のぶどうをお客さんに食べてもらえる時期だった。(予想では火・水に台風がきて、通り過ぎている予定でしたよね?)ぶどう狩りのお客さんを少しでも多く受け入れたいのでギリギリまでできる態勢を整えたいんですけど、いつ台風が来るのか、いつ台風の備えをすれば良いのか本当にわからない状態で…こんな台風は初めてかもしれない」(中根さん)

 この土日に行けなかったとしても、ぶどうの旬はまだ続きます。夏休みが終わった後にぶどう狩りを楽しむことも検討してみてはいかがでしょうか。