台風10号、神奈川は大雨長期化か 小田原で住宅の塀倒壊、床下浸水被害も

AI要約

神奈川県内では台風10号の影響による大雨が続き、被害や交通への影響が出ている。

土砂災害警戒情報が発表され、各地で避難指示や避難所の設置が行われている。

県内では住宅や交通機関に被害が出ており、激しい雨が引き続き予想されている。

台風10号、神奈川は大雨長期化か 小田原で住宅の塀倒壊、床下浸水被害も

 台風10号による神奈川県内の大雨は、進路次第で9月3日ごろまで続く可能性が出てきた。接近前から西部の山沿いを中心に断続的に激しい雨が降っているが、台風の動きが遅いため、総雨量はさらに増える見通しだ。住宅の被害や交通への影響も出始めている。

 神奈川県と横浜地方気象台は8月29日、相模原市西部と平塚、小田原市など計12市町に警戒レベル4相当の土砂災害警戒情報を発表し、崖崩れなどに厳重な警戒を呼びかけた。相模原市や秦野市、伊勢原市などが避難指示を発令し、避難所を開設する自治体も相次いだ。

 県によると、小田原市内で住宅の塀が倒壊し、隣家を含む2棟の一部に被害が出た。大雨で地盤が緩んだ影響とみられる。市内では他に、住宅1棟が床下浸水した。JR御殿場線は国府津─御殿場間で30日の運転を見合わせ、小田急電鉄は特急ロマンスカー計68本を運休する。

 気象台によると、県内には台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込み、大気の不安定な状態が続いている。30日は1時間に50~60ミリの非常に激しい雨が降る恐れがあり、同日夕までの24時間に予想される雨量は東部の多い所で150ミリ、西部は250ミリ。その後、31日夕までの24時間では、東部が100ミリ、西部では200ミリを見込んでいる。