そろばんよみあげ算競技 宇短付高1年小川さんが日本一に 社会人も出場の中で快挙

AI要約

宇都宮短大付属高1年の小川千博さんが全国大会で日本一に輝いた。読み手が16桁までの数を高速で読み上げ、そろばんで計算する競技で優勝し、喜びを語る。

宇都宮短大付属高1年の小川千博さんは4歳でそろばんを始め、姉や他の大会で切磋琢磨し、強い思いで大会に臨んだ。練習を積み重ねることで上達し、今後も日本一を目指す意欲を示す。

小川千博さんは同日行われた総合競技でも8位入賞し、そろばんの才能をさらに証明。日本珠算連盟も今後の活躍に期待を寄せている。

そろばんよみあげ算競技 宇短付高1年小川さんが日本一に 社会人も出場の中で快挙

 そろばんの腕を競う全国大会「そろばんグランプリジャパン2024」(日本珠算連盟、日本商工会議所主催)の「よみあげ算競技」で、宇都宮短大付属高1年小川千博(おがわちひろ)さん(15)が日本一に輝いた。大学生や社会人などが出場し上位に名を連ねる中、「これほど大きな大会での日本一は初めて。すごく自信になった」と喜びをかみしめている。

 大会は7月、神戸市で開かれ、各都道府県大会で勝ち上がった代表者など6~74歳の327人が出場した。小川さんの出場は5回目。同競技は、読み手が16桁までの数を高速で読み上げ、そろばんで計算する。

 当日は出場者が全7問を解き、全問正解した小川さんら30人超が決勝に進んだ。決勝は一問ずつの勝ち残り方式。次々に脱落者が出る中、最後は小川さんと小学生出場者の一騎打ちに。張り詰めた空気の中、共に正解不正解を繰り返したが、見事勝ち切った。

 4歳でそろばんを始めた小川さん。姉は昨年覇者の東京大2年理緒(りお)さん(20)で、数多くの大会で切磋琢磨(せっさたくま)してきた。原動力は「いつかは姉を超えたい」という強い思い。今大会前も、本番同様の練習問題を数多くこなすなど入念に準備した。

 また、同日行われた掛け算など6種目の総合競技で競う、中高生を対象としたスクール部門でも8位入賞を果たした。日本珠算連盟の担当者は「大学生以上の出場者がいる中での日本一は素晴らしい。これからもそろばんを続けてほしい」と期待した。

 「練習すればするほど上達するのがいい」とそろばんの魅力を語る小川さん。「他の大会でも日本一を目指したい」。闘志を燃やしている。