人口減対策柱に77億円 茨城県補正予算案 外国人材活用後押し

AI要約

茨城県は2024年度補正予算案を発表。一般会計に77億6500万円を増額し、事業者の人材活用支援や防災・減災対策を強化。

補正後の一般会計は1兆2601億7800万円。外国人材活用の推進や防災・減災対策に重点を置いた予算。

国際的な人材獲得競争に対応し、外国人材活用や防災施策を推進。流域治水対策や外国人向けサービスを強化。

人口減対策柱に77億円 茨城県補正予算案 外国人材活用後押し

茨城県は27日、9月の県議会第3回定例会に提出する2024年度補正予算案を発表した。一般会計に77億6500万円を増額する。事業者の人材活用支援や防災・減災に向けた社会基盤の強化を進める。大井川和彦知事は「人口減少下で多様な人材確保や生産性向上を図る取り組みを促していく」と説明した。

補正後の一般会計は1兆2601億7800万円。多様な人材活用や生産性向上に向けた取り組みに5億9500万円を計上したほか、防災・減災対策としての社会基盤強化に71億3800万円を盛り込んだ。

国際的な人材獲得競争の激化を見据え、事業者による外国人材活用を後押しする。世界一の人口を誇るインドからの受け入れに向けた現地調査を実施するほか、介護や農業、製造業など幅広い業種を視野に、現地でノウハウを持つ送り出し機関の開拓を進める。

外国人が安心して生活できる環境を整えるため、医療機関受診時の遠隔多言語通訳サービスを365日24時間体制で提供する。人手不足が深刻な介護施設や障害者施設の生産性向上を目指し、入所者を安全で効率的に見守るベッドセンサーなどの機器導入費用も支援する。

防災・減災対策では、流域治水対策を加速させる。浸水などの懸念がある河川流域を中心に、水田の貯水機能を高める「田んぼダム」整備を県内3カ所で進め、計約50万立方メートル分の整備を見込む。国補助分として、老朽化した橋梁の修繕や耐震補強、東関東自動車道水戸線の整備費も進める。