戦艦大和搭載の零式観測機、実物大レプリカを国内初展示へ 呉市のビュー・ポートくれで2025年2月から

AI要約

広島県呉市の大和ミュージアムがリニューアル工事のため休館し、仮展示室「大和ミュージアムサテライト」が開設される。

仮展示室では零式観測機の実物大レプリカや戦艦大和の模型などが展示され、国内初の零式観測機も展示される。

大和関連グッズを販売するミュージアムショップも設置され、展示品の一部は赤れんが倉庫を活用した澎湃館にも展示される予定。

戦艦大和搭載の零式観測機、実物大レプリカを国内初展示へ 呉市のビュー・ポートくれで2025年2月から

 広島県呉市は、2025年2月から大和ミュージアム(宝町)がリニューアル工事のため休館する対策として、近くのビュー・ポートくれ(中通)で開く仮展示室「大和ミュージアムサテライト」の展示内容を明らかにした。新たに製作する零式観測機の実物大レプリカや戦艦大和の100分の1模型などを並べる。

 ビュー・ポートくれ1階の約400平方メートルで、大和ミュージアムが休館する25年2月から26年3月まで開館する予定。零式観測機はメインの展示で、全長9・5メートル、幅11メートル、高さ4メートル。フロート(浮舟)を装備した2人乗り複葉機で、大和に搭載され、偵察や着弾の観測などを担った。展示は国内初という。

 大和ミュージアム1階にある全長約2・6メートルの大和の100分の1模型も移設する。パネル展示もし、大和や長門、赤城など呉海軍工廠(こうしょう)で建造された艦船について解説。図面を閲覧できる端末装置や大和関連グッズを販売するミュージアムショップも設ける。

 展示品の数はこれから詰める。赤れんが倉庫を活用した澎湃(ほうはい)館(昭和町)にも展示品の一部を置く。

 大和ミュージアムの23年度の入館者数は約80万人で、市の観光集客を引っ張ってきた。リニューアルについて、市は当初、今年10月に館内工事を始め、開館20周年の25年度中のオープンを目指していた。だが部品調達に時間がかかるなどして着工が遅れ、オープンは26年4月にずれこむ見込み。

 仮展示室の開館時間は午前9時~午後6時。観覧料は一般500円。