小澤征爾さんの松本での様子回顧 長野県松本市美術館で展示会始まる

AI要約

長野県松本市で開催中の国際音楽祭セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)の総監督で、2月に死去した小澤征爾さんの松本での様子を撮影した写真やゆかりの品を展示するイベントが開催されている。

小澤さんの日常的な姿や市民との交流を垣間見ることができる写真や展示品が多く、市民からの愛情を感じることができる。

訪れた人たちにとって、小澤さんの音楽教育への貢献や人柄を改めて感じる貴重な機会となっている。

小澤征爾さんの松本での様子回顧 長野県松本市美術館で展示会始まる

 長野県松本市で開催中の国際音楽祭セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)の総監督で、2月に死去した小澤征爾さんの松本での様子を撮影した写真やゆかりの品を展示する「小澤征爾─松本での日々」が21日、市美術館で始まった。ボランティアと談笑する姿や野球を楽しむ様子など、松本で夏を30年以上過ごし、市民と関わってきた小澤さんの笑顔の写真が展示されている。9月1日まで。

 エプロン姿のボランティアと語らう様子や、出演した市民合唱団にあいさつする姿など、演奏会以外の小澤さんの自然な表情の写真67点が並ぶ。終演後、汗びっしょりのままボランティアに感謝を伝え、ボランティアがうれしそうな表情を見せている写真もある。

 小澤さんが本番で使ったブラームスの交響曲第1番の楽譜(複製)も展示され、鉛筆で書かれた音の強弱などが見られる。小学校4年生の時に初めて買ってもらったピアノや、大ファンだったメジャーリーグのボストン・レッドソックスのユニホームも並ぶ。

 松本市出身の大学4年生=長野市=は音楽祭の吹奏楽パレードに参加した経験があり「小澤さんがつくり上げた音楽教育に触れられたのは貴重な経験だったのだなと感じた」と語り、安曇野市の80代女性は「小澤さんの公演を鑑賞したいと思っていたが、かなわなかったので見に来た」と話し、熱心に眺めていた。入場無料。