50年ぶりに思い出の品と対面 小学校跡地でタイムカプセル取り出す【熊本】
50年前に密封されたタイムカプセルが小学校跡地で開封され、参加者は当時の思い出を振り返った。
タイムカプセルからは、50年後の町の姿を描いた絵や作文が取り出され、懐かしい品々も発見された。
参加者は幼少期の思い出を共有し、半世紀前の小学校時代を懐かしんだ。
天草市牛深地域にある廃校となった小学校跡地で50年前、当時の在校生などが密閉したタイムカプセルが先日、取り出されました。
参加者は50年ぶりに思い出の品と対面、当時を振り返り昔話に花を咲かせました。
かつて小学校があった場所に多くの人が集まりました。
こちらは2017年に閉校し校舎も解体された天草市牛深地域の深海小学校跡地です。
【当時6年生 岡崎 洋子 さん(旧姓)】
「運動会の中で(記念碑の)除幕式をしたのを覚えています」
旧深海小では創立100周年を迎えた1974年に建てられた記念碑に、当時の在校生や地元の園児など約240人分の品を入れ密閉しました。
このタイムカプセルは50年後に開封することになっていて、8月15日、その時を迎えました。
当時の在校生や家族など約50人が見守る中、カッターや大きなハンマーを使ってコンクリートの壁を壊し、密閉されていたコンテナを取り出しました。
中からは50年後の地元・深海町の姿を描いた『絵や作文』が出てきました。
【当時6年生 岡崎 洋子 さん(旧姓)】
「(50年後の深海町は)六郎次(山)にロープウェイが通っているのと、下に集合住宅ができて、公衆トイレもできるだろうと(描いたと)記憶していたが、その通りだった。でも全然現実とは違う」
ほかにも写真やおもちゃなどが入っていて、参加者は子供の頃のことを懐かしんでいました。
【やりとり】
「アラ、ひでみちゃん」
「バスガイドになって幼稚園のみんなを連れて行きたい」
「これって私じゃん、バスガイドになったの」
【当時1年生 岡崎 真美 さん(旧姓)】
「大好きだった人形だと思う。絵と作文、懐かしい」
【当時1年生 須崎 なぎささん(旧姓)】
「久しぶりに同級生の皆さんと会って、とても楽しかった」
今はなき小学校で50年ぶりに取り出されたタイムカプセル。
参加者の目には思い出の品を通してよみがえった半世紀前の当時の姿が映っているようでした。