生地がパリパリのタコス、肉厚ニューヨークステーキ 昔ながらの懐かしい味と雰囲気が魅力

AI要約

「ジョージレストラン」は、1954年創業の老舗レストランであり、懐かしい味を守り続けている。

店長の宮城健さんは、店の歴史や料理の特徴を誇りに思いつつ、時代に合わせて進化を続けている。

現在はメニューが約50種類で、特にオリジナルのタコスや肉厚のステーキが人気だ。

生地がパリパリのタコス、肉厚ニューヨークステーキ 昔ながらの懐かしい味と雰囲気が魅力

[胃心地いいね](790)ジョージレストラン 那覇市辻2-1-9

 日本復帰前の1954年に創業し、今も昔ながらの懐かしい味を守り続けている那覇市辻の「ジョージレストラン」。店長の宮城健さん(66)は「時代に沿って変えるところは変える半面、ジョージらしくプライドを持ってやっていきたい」と話す。

 ジョージレストランは米軍基地内の大衆食堂で働いていた宮城さんの両親・郁夫さんと苗子さんが、沖縄市園田で開業した。56年に軍港が近かった那覇市辻に移転。辻で最初のAサインレストランだったという。

 当時は24時間営業で、ステーキやすき焼き、オムレツ、親子丼などとメニューは約80種類も。宮城さんは「米軍関係と地元客が半々だったが、ペイデーになるとほぼ外国人客で席が埋まった」と振り返る。午前5~6時ごろ、飲み会帰りで訪れるお客さんも多かった。

 宮城さんは東京の大学を卒業後、27歳で2代目として店を継いだ。売り上げを伸ばそうと店を改修し、出前を開始。出前だけで1日100件の注文が入ることもあり、売り上げは徐々に回復していった。

 雰囲気を残そうと机やいすは創業当時の物を使い、店内にはAサイン営業許可証やジュークボックスがある。

 メニューは現在50種類ほど。タコス(5個パン付きで950円)とタコライス(300グラムで850円)がお勧めだ。オリジナルのタコスソースはトマト缶を主材料に、タマネギやニンニク、ワインを加えて味付け。生地のトルティーヤは食感が楽しめるように注文が入ってから揚げる。

 肉厚のステーキは、開業時から使用する米軍機の廃材で作った鉄板にのせて提供。音を立てる熱々のステーキは迫力満点だ。

 宮城さんは「海外出店を目指している。時代に合わせて夢を持って続けたい」と語った。(社会部・玉城日向子)

 【お店データ】営業時間は午前11時半~午後10時まで(午後4~5時はお昼休み)。月曜と最終火曜が定休。駐車場なし。電話098(868)5036