26年ぶりの「ゆんぬエイサー」 元ALTのエリックさん ヨロンサンゴ祭に参加

AI要約

アメリカ人の元ALTが26年ぶりに与論町を訪れ、ヨロンサンゴ祭に参加した。

ALT時代に学んだエイサーを再び踊り、妻も一緒にパレードに参加した。

エイサーの演舞を披露し、島の人々との交流を楽しんだエリックさんは、再訪を喜んでいた。

26年ぶりの「ゆんぬエイサー」 元ALTのエリックさん ヨロンサンゴ祭に参加

 鹿児島県与論町で10日に行われた第54回ヨロンサンゴ祭では、同町教委の元ALT(外国語指導助手)、エリック・ポーストさん(51)=米国=が妻・エリフさん(45)を伴って26年ぶりに来島し、パレードに参加した。エリックさんは、ALT時代に所属していたエイサー団体「ゆんぬエイサー」の一員として演舞を披露し、話題を呼んだ。

 エリックさんは1996年から約3年間、ALTとして在住。積極的に島民と関わり、さまざまな島の文化を体験する中でエイサーも学んだという。

 米国に帰国後、エイサーを踊る機会はなかったが、今回来島が決まってから、同島在住でゆんぬエイサー所属の友人、中山久代さん(52)にエイサーの動画を送ってもらい、練習を再開。4日に島に到着してからは1対1で中山さんの指導を受け、本番に臨んだ。

 この日ゆんぬエイサーは未就学児から大人まで60人で隊列を組み、迫力ある演舞を披露。エリックさんは大太鼓で力強く舞い、エリフさんは滑稽な踊りで観客を楽しませたり隊列を整えたりする「チョンダラー」役で参加した。

 パレード後、取材にエリックさんは「すごいよかった。参加できてうれしい」と充実した笑顔を見せた後、「島は変わらず懐かしい。人は明るく温かい。それはいいこと。エイサーはたくさんの思い出をつくってくれた」と感慨深げだった。

 中山さんは「エイサーを忘れないで、踊ってくれたことをうれしく思う。(パレード参加が)夫妻にとっていい思い出になれば」と話した。