今秋、北海道に展開のロピア 「現金のみ」成否のポイント

AI要約

関東発祥の急成長食品スーパー「ロピア」が札幌市内に道内1号店を開業する。支払いは現金のみで、道内の大手スーパーでは異例の仕組みとなる。新規店舗が現金主義を続けるかが注目される。

東京都内のロピア店舗ではクレジットカード利用が難しい環境も。OICグループは札幌市内3店舗を承継し、新たな出店に向けて動き始めている。

5年内に道内で25店舗の出店計画を持つOICグループ。現金決済の方式が道内で浸透するかが成功の鍵となりそうだ。

今秋、北海道に展開のロピア 「現金のみ」成否のポイント

 全国で急成長している関東発祥の食品スーパー「ロピア」が今秋、札幌市内に道内1号店を開業する。ロピアの特徴として、支払いを原則現金のみとしている点が挙げられるが、道内大手スーパーではクレジットカードなど現金以外での支払比率が高い。ロピアの道内展開に向けては、「現金主義」が受け入れられるかが成否のひとつのポイントになりそうだ。

 「当店のお会計は現金のみです」。7月下旬、東京都内のロピア店舗には、こう書かれたポスターが貼られていた。運営するOICグループ(川崎市)によると、全国約100店舗のうち支払いにクレジットカードが使えるのは千葉県船橋市の1店舗だけ。入居する商業施設との契約の関係で現金のみにできなかったという。

 OICはイトーヨーカ堂(東京)から札幌市内の屯田店、福住店、琴似店を承継する。このうち屯田店は8月29日にテナントの一部が先行開業し、11月に食品売り場にロピアが入る予定だ。同社は支払い方法について「決まっていない」(広報)としているが、道内店舗も現金のみとなる可能性が高いとみられる。

 OICグループは今後5年をめどに道内で25店舗を出店する構想を示している。現金決済で幅広い道民の支持を得られるかが注目される。