「たらたら動くわけじゃないよな」「調子に乗ってんなよ」パワハラで消防職員2人減給
AI要約
相馬地方の消防職員によるパワーハラスメント行為で、相馬地方消防本部が新たに2人の職員に懲戒処分を発表した。
本部の男性消防司令補は個人情報を不正に収集し、聞き取り調査の記録を閲覧。相馬消防署の男性消防司令補は後輩職員に対してパワーハラスメントを行った。
第三者委員会は口止め行為に言及し、調査を行うことを決定した。
相馬地方の消防職員によるパワーハラスメント行為があった問題で、相馬地方消防本部は8日、新たに職員2人の懲戒処分を発表した。同本部の男性消防司令補（34）を減給10分の1（3カ月）、相馬消防署の男性消防司令補（44）を減給10分の1（1カ月）とした。処分はいずれも7日付。
本部の男性消防司令補はパワハラ問題に関連し、個人情報を目的外に収集。昨年8月に自身が加害者とされるハラスメント事案の聞き取り調査の記録を不正に印刷した。他の職員らと閲覧し、聞き取り対象者を推測するなどした。
相馬消防署の男性消防司令補は昨年9月、病気休暇後の軽作業勤務から通常勤務に復帰する後輩職員に対し「軽作業中みたいにのろのろ、たらたら動くわけじゃないよな」などと発言。自主研修への欠席を伝えた後輩職員には「調子に乗ってんなよ」と叱責（しっせき）した。
同消防本部は8日、パワーハラスメントに関する第三者委員会の第3次答申書を公開した。第三者委は「当委員会発足後、委員会への情報提供を口止めする行為を受けたことがあるという内容の申述があった」と指摘した。第三者委は調査を行うとしている。
