栃木・塩谷町長選、見形氏4選 前町議の鈴木氏に大差 投票率63・74%で過去最低の前回下回る

AI要約

塩谷町長選が行われ、現職の見形和久氏が4選を果たした。投票率は過去最低の63.74%だった。

見形氏は新庁舎建設などの実績をアピールし、幅広い支持を獲得。鈴木氏は女性ならではのまちづくりを訴えたが、及ばなかった。

町議補選では無所属新人が当選した。

栃木・塩谷町長選、見形氏4選 前町議の鈴木氏に大差 投票率63・74%で過去最低の前回下回る

 任期満了に伴う塩谷町長選は4日投開票が行われ、いずれも無所属で、現職の見形和久(みかたかずひさ)氏(71)が3106票を獲得し、前町議の新人鈴木恵美(すずきえみ)氏(62)、会社役員の新人増渕岩男(ますぶちいわお)氏(75)を退け、4選を果たした。投票率は63・74%で過去最低だった前回(76・53%)を12・79ポイント下回った。

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 実質的に見形、鈴木両氏の争いとなった。見形氏は新庁舎建設などの実績を前面に「持続可能な農村地域づくり」推進などを訴え、幅広い支持を獲得。鈴木氏は「女性だからこそできるまちづくり」をうたい文句に浸透を図ったが及ばなかった。増渕氏は現職を批判し少子化対策などを訴えた。

 午後8時45分ごろ、同町玉生の見形氏の選挙事務所に当選確実の一報が入ると、支持者らから歓声が上がった。見形氏は「皆さんのおかげで4選を果たせた。(公約のうち人口減と移住定住対策など特に)五つの項目に一生懸命取り組んでいきたい」と力を込めた。

 一方、同町芦場新田の鈴木氏の事務所では支持者らが沈痛な表情。突然降り始めた雨に打たれながら鈴木氏は「私の努力が足りなかった。申し訳ございません。皆さまのご協力に感謝申し上げます」と敗戦の弁を述べ、深々と頭を下げた。

 同日投開票の町議補選は、自営業の無所属新人増渕健一(ますぶちけんいち)氏(57)が当選した。