少人数校の暑い夏「周りの人たちを驚かせるようなプレーを」全国9ブロック・合同チームのラグビー全国大会に挑む
山口県山口市の高校ラグビー部が合同チームを結成し、全国大会に挑む様子
代表に選ばれた選手たちの意気込みや練習風景を通じて、チームの結束力を見せる
少人数校でも活躍できることを証明し、優勝を目指す姿勢が明確に示される
部員数の少ない高校の合同チームによるラグビー全国大会が1日に開会します。
3年生、最後の夏…夢の全国大会に向けて、山口県山口市の中国ブロック代表選手が闘志を燃やしています。
山口農業高校3年、ラグビー部の吉村幸輔さんです。
全国9ブロックに分かれ、少人数校から選抜された代表選手がぶつかり合う大会。
吉村さんは身長178センチ、体重110キロという恵まれた体格を生かした当たりの強さなどが評価され、23人の狭き門、中国ブロックの代表に選ばれました。
山口農業高校 3年 ラグビー部 吉村幸輔さん
「高校から始めたラグビーでここまでいけるとは思ってなかったです。うれしいです。全国ではどんどん当たっていって、周りの人たちを驚かせるようなプレーをしたいです」
真夏日となったこの日は、部員数が60人を超える強豪校・高川学園との合同練習です。
同じく代表に選ばれた山口高校3年、木村寛樹さんも一緒です。
高校ラグビーは15人制ですが、山口農業高校の部員数はそれに満たない10人。
なので、ユニフォームを着て…
みんなでかけ声
「3、2、1、ゴー!」
ふだんはできない試合形式の練習です。
山口農業高校 3年 ラグビー部 吉村幸輔さん
「多いメンバーでやるのは自分でもすごく練習になるし、楽しいですね」
人数が足りない分は、高川学園のメンバーが代わりを務めました。
実戦の感覚を養いながらの最終調整です。
山口農業高校 3年 ラグビー部 原直幸 主将
「吉村君が敵をがんがん倒していく姿を期待しています」
山口高校 3年 ラグビー部 木村寛樹 主将
「一丸となって勝ち星を上げたいなと思います」
山口農業高校 ラグビー部 田中文武 監督
「山口県内でも多くの学校が部員不足に悩んでおりますので、そういった選手にこういった機会をもらえることで、多くの選手に僕も頑張ればやれるんじゃないかという気持ちを与えてもらえるといいなという風に思っております」
多くの期待を背負いながら、夢見てきた初の全国大会への出場を前に気合いは十分です。
山口農業高校 3年 ラグビー部 吉村幸輔さん
「最低でも1トライとって、やっぱり優勝ですね、目標は。少人数でもこうやって活躍できるぞっていうのをみんなに見せたいです」