コスチュームデザイナー歳永さん(南伊豆) パリ五輪 日本代表の水着製作

AI要約

歳永ゆきねさんがパリ五輪アーティスティックスイミングの日本代表水着を製作。水着は「チェス」をテーマにしたデザインで、バージョンアップを施してより華やかに仕上げられた。

歳永さんは水着デザイナーとして国内外の代表選手の水着を手がけており、五輪の水着を製作したのは2回目。技術者の視点から意見を出し、選手と協議しながら作業を進めた。

競技は5日間行われ、日本代表は7日にチーム種目・フリールーティンで、チェスの駒を表現して演技を披露する。

コスチュームデザイナー歳永さん(南伊豆) パリ五輪 日本代表の水着製作

 南伊豆町湊のコスチュームデザイナー歳永ゆきねさん(44)が、パリ五輪アーティスティックスイミング(旧シンクロナイズドスイミング)競技の日本代表「マーメイドジャパン」が着用する水着を製作した。デザインを考案したチームのヘッドコーチから依頼があり、下賀茂に構える工房で手作りした。選手は7日に挑むチーム種目・フリールーティンで着用する。

 歳永さん自身も長年同競技の大会に参加しており、服飾の専門学校時代に自分用の水着を作ったことが始まりで、2006年以降は国内外の代表選手の水着を手がけている。五輪の水着を製作したのは12年のロンドン大会以来2回目。

 今回の水着は「チェス」がテーマで、歳永さんは昨年に製作を開始。技術者の視点から意見を出し、選手らと協議しながら作業を進めた。チェスの世界観をイメージして白と黒を基調とし、駒を前面に配したデザインで、23年に開かれた世界水泳選手権福岡大会で初めて選手が着用した。

 今春、五輪に向けて衣装をバージョンアップさせてほしい―と要望を受けた歳永さんは軽量かつ機能性向上を意識し、滑り止めを兼ねた飾りのガラス製ストーンを足すなど手を加え、より一層華やかな水着に仕上げた。

 歳永さんは「チームは各種目にテーマを決め、演技やメイク、水着、音楽でその世界観をつくり出している。水着を見た観客にチームの思いを伝えられるよう心がけて仕事をしている」と語り、「競技の普及と選手の活躍を願い、南伊豆から声援を送る」と話した。

 競技は6~11日のうち5日間行われ、7日は各チームが自由な演技を披露する。日本は盤面上を行き交うチェスの駒を表現するという。