電車と軽トラ衝突、福島・飯坂線第4種踏切 けが人なし

AI要約

福島市笹谷字一本松の飯坂電車と軽トラックの衝突事故が発生し、幸い乗客や運転士にけがはなかった。

事故原因は踏切での衝突であり、遮断機や警報機のない第4種踏切で男性が電車と衝突した。

飯坂電車は修理が必要であり、一時的に運休が発生した。同様の事故が以前にも起きているため、第4種踏切の廃止が検討されている。

電車と軽トラ衝突、福島・飯坂線第4種踏切 けが人なし

 2日午前10時40分ごろ、福島市笹谷字一本松の福島交通飯坂線(飯坂電車)の踏切で、同市の男性(55)の軽トラックと下り電車が衝突した。乗客24人と運転士、車掌にけがはなく、飯坂電車は約2時間後に運行を再開した。

 福島北署や福島交通によると、現場は笹谷駅から約300メートル北で、遮断機や警報機のない「第4種踏切」。車がようやく1台通れる幅で民家につながっている。男性は、踏切を渡り飯坂街道に出ようとした際、電車と衝突したという。

 同署によると、男性は車に乗っていたが、車の後部が衝突したため、けがはなかった。踏切には回転灯や注意喚起の看板がある。福島交通によると、運転士がブレーキをかけたが間に合わなかったという。同署が原因を調べている。

 福島交通によると、電車はブレーキに関わる部分が壊れて運転できない状態で、修理が必要という。上下線計8本が運休、上下線計3本が部分運休した。

 飯坂電車の踏切では2022年4月、別の場所の第4種踏切で死傷事故が起きている。福島交通は第4種踏切の廃止を進めているが、25カ所のうち廃止は3カ所にとどまっている。