爆音バイク「検問してます!」の拡散阻止 取り締まりへSNS分析強化 広島県警が対策室

AI要約

広島県警が「暴走・爆音走行対策室」を始動し、バイクの騒音問題に取り組むことを決意。

110番通報が増加し、検問中にSNS上で情報が拡散されることで取り締まりが難しくなっている現状。

対策室は効果的な取り締まりに取り組むとして、騒音走行の分析を重視する。

爆音バイク「検問してます!」の拡散阻止 取り締まりへSNS分析強化 広島県警が対策室

 バイクの騒音走行などを取り締まる広島県警の「暴走・爆音走行対策室」が今月始動した。警察署と連携して検問をするほか、検問情報を拡散する交流サイト(SNS)の分析にも力を入れる。

 1日にあった発足式では、室員12人に則包(のりかね)卓嗣本部長が「暴走・爆音走行は体感治安に直接、影響する。一致団結して対策に取り組むことを期待する」と訓示。小田則雄室長は「機動的な取り締まりを徹底し、県民生活の安全と平穏の確保に全力を尽くす」と決意表明した。

 県警によると、1~6月の県内のバイクの騒音に関する110番は1061件で前年同期と比べ428件増えている。相次ぐ苦情を受け取り締まりを強めてきたものの、少人数だと見失いやすい上、110番を受けて現場に行ってもすでにいないことも多い。さらに検問中はSNS上で「検問してます!」「拡散!」などと場所も示した投稿が相次ぐ。投稿を見て集合場所を変えたり、走行を取りやめたりしている可能性もあるという。

対策室は、騒音走行が多い場所や時間を分析し、効果的に取り締まるとしている。