「命を絶やしてはいけない」40年前に道端で拾った球根、今年も白いかれんな花

AI要約

松本市島立の上條庸男さん(91)の庭には美しいユリが咲き誇り、日差しを浴びて輝いている。

上條さんは60年以上山野草などを栽培しており、40年前に伊豆大島から持ち帰ったユリの球根を大切に育て、花が咲くようになった。

ユリの控えめな姿や美しさに惹かれ、上條さんは猛暑の中でも花の手入れを楽しんでいる。

「命を絶やしてはいけない」40年前に道端で拾った球根、今年も白いかれんな花

 長野県松本市島立の上條庸男(つねお)さん(91)宅の庭先でユリが咲き誇り、照りつける日差しを浴びて輝くかれんな白い花が青空に映えている。

 60年ほど前から趣味で山野草などの栽培を続ける上條さん。約40年前、伊豆大島(東京都大島町)を旅行中に道端に転がるユリの球根を見つけた。「命を絶やしてはいけない」と水でぬらしたタオルで包んで大切に持ち帰って自宅の庭に植え、5年ほどで花が咲くようになったという。

 「美しい花なのに控えめに下を向いている姿がユリの魅力」と上條さん。「きれいな花を見ると猛暑の中でも手入れが苦になりません」と草むしりに励んでいた。