〈パリ五輪〉宮浦、完全燃焼 ローイング14位「力出し切れた」 

AI要約

20歳の宮浦真之選手と古田直輝選手がローイング決勝で2位に終わり、感謝と共に五輪を終える。

宮浦選手は力強いレース展開を振り返り、地元の応援に感謝の気持ちを述べる。

小松市の明峰高校では後輩達が宮浦選手から学び、力強くレースを応援する姿が見られた。

  ●応援に感謝

 【パリ=田島大之】パリ五輪第6日の31日、ローイング(旧ボート)男子軽量級ダブルスカルの決勝C(順位決定戦)が行われ、小松市出身の宮浦真之・古田直輝組(NTT東日本)は6分30秒93で2着となり、全体14位だった。宮浦選手は「レース後にオールを握れないほど力を出し切れた。石川の皆さんの応援のおかげ」と感謝し、完全燃焼で五輪を終えた。

 4組で行われたレースは力が拮抗(きっこう)するチリ、ウズベキスタンのペアと並ぶ展開となり、終盤にチリに逃げ切られた。宮浦選手は「ラスト500メートルで差せるかなと思ったけど、もう力が残っていなかった」と振り返った。

 地元の応援については「世界のレベルがどんなものか、石川の中学生や高校生に知ってもらえたと思う。最後まで力を出し切る姿を見せられた」と話し、将来の五輪選手誕生に期待した。

 ローイング軽量級は2028年ロサンゼルス五輪の実施種目から外れた。宮浦選手は「今後、他の種目に転向するのか、そもそも選手として続けるのか落ち着いて考えたい」と語った。

 

  ●地元小松で後輩見守る 明峰高生ら

 宮浦選手の地元小松市では、市観光交流センター「Komatsu九(コマツナイン)」で後輩の小松明峰高ローイング部員らがレースの様子を見守り、力強くこぎきった姿に拍手を送った。

 同校2年の村井大輔さん(17)は「最後まで粘り強くこいでいたと思う」、山田悠聖さん(16)は「自分たちもインターハイで少しでも良い結果を出せるよう頑張る」と語った。宮浦選手が所属した同市丸内中ボート部の保護者会OBメンバーも声援を送った。

 市ボート協会の村井晋平会長は「競るレースができて良い経験になったと思うし、堂々と帰ってきてほしい」とたたえた。