【世界遺産登録】佐渡島の金山 悲願結実 国内推薦・再提出・強制労働問題 約30年の紆余曲折【新潟】 

AI要約

佐渡島の金山が世界遺産に登録されるまでの長い道のりを振り返る。

推薦書の提出からユネスコへの登録までの試練と努力。

関係者の尽力により、佐渡金山の世界遺産登録が実現。

【世界遺産登録】佐渡島の金山 悲願結実 国内推薦・再提出・強制労働問題 約30年の紆余曲折【新潟】 

ユネスコの委員会の審議の結果、佐渡島の金山が世界遺産に登録されることが決まりました。30年来の悲願が身を結びました。

佐渡金山の文化を世界遺産に登録しようという動きは90年代に本格化しました。

2006年、県と佐渡市は国内候補の暫定リスト入りを目指して文化庁に提案書を送ります。一時は、石見銀山と統合して国内候補にすることも検討されましたが、2010年に佐渡金山単独での暫定リスト記載が決定。世界遺産登録に向けて大きく前進します。

しかし、ここから紆余曲折が始まりました。

2015年からユネスコへの推薦を求めて推薦書原案を何度も提出しますが、他の国内候補地との選考に敗れ、推薦を勝ち取ることができません。

新型コロナウイルスによる国内候補選定の延期を経て、2022年にようやく推薦が決まりましたが、今度はユネスコから推薦書の不備を指摘され、再提出を余儀なくされました。

韓国政府が戦時中の強制労働の歴史について懸念を示し、イコモスの勧告では3項目の要請への対応を求められるなど、最後まで、平坦ではなかった世界遺産への道。

関係者すべての努力が実を結び、登録を果たしました。