【山口県高校野球】きょう準決勝 投充実の宇部鴻城、粘り強い下関国際 高川学園も投好調、打線活発な南陽工

AI要約

第106回全国高校野球選手権山口大会の準決勝には宇部鴻城、下関国際、高川学園、南陽工の4チームが進出しており、それぞれの特徴や選手の力に注目が集まっている。

宇部鴻城は強力な投手陣と打線で連覇を狙っており、小林や松成などが存在感を示している。

下関国際は伊東を中心に安定した投手陣と粘り強い攻撃が特徴で、宇部鴻城との再戦に意気込む。

【山口県高校野球】きょう準決勝 投充実の宇部鴻城、粘り強い下関国際 高川学園も投好調、打線活発な南陽工

 第106回全国高校野球選手権山口大会(山口県高野連など主催)は26日、山口市の山口マツダ西京きずなスタジアムで準決勝が行われる。激戦を勝ち上がったのは前評判の高かったシード校の宇部鴻城、高川学園、下関国際、南陽工の4チーム。第1試合は宇部鴻城と下関国際、第2試合は高川学園と南陽工が決勝への切符をかけて戦う。

 連覇を狙う宇部鴻城は準々決勝で唯一のコールド勝ちと攻守で充実ぶりを見せた。投手陣は3試合でわずか1失点、特に2回戦と準々決勝で完投した小林が好調で3回戦を完封したエース松成と肩を並べるほどの存在感を見せる。打線は1番森岡が準々決勝で4打数3安打とけん引役になっている。

 「全員の調子は上がってきている。ここからが勝負だ」と尾崎公彦監督。小林は「相手がどこでも自分たちのやるべきことをやれば結果は後からついてくる」と自信を見せる。

 下関国際は、エースの伊東が3回戦で完封、準々決勝も完投して被安打6、2失点と安定している。準々決勝で8番堀がしぶとい打撃で2安打3打点、打線を引っぱる1番野田も2安打と存在感を見せる。盗塁数は3試合で三つと多くないものの積極的な走塁を絡めた粘り強い攻撃も健在だ。

 「昨秋はサヨナラ負けしている宇部鴻城にしっかりと食らいついていきたい」と坂原秀尚監督。堀は「下関国際の粘り強い野球を発揮する」と力を込める。

 高川学園は準々決勝で左腕松本が六回無失点と好投。葛西は準々決勝で直球が140キロ台を記録するなど好調だ。持ち味の機動力は盗塁以外にもわずかな隙を突いて次の塁に進んだり、大きなリードをとって相手投手に圧力をかけたりと大きな武器になっている。

 「準々決勝は開始時間がずれても落ち着いてプレーできていた。守備からリズムをつくっていきたい」と松本祐一郎監督。守備と配球で投手陣を支える捕手の荒木は「高川の投手陣は県内屈指だと思っている。準決勝でも投手を助けていく」と気持ちを高める。

 南陽工はここまで3試合でいずれも2桁安打と打線が活発だ。バットを短く持ってコンパクトに振り抜く姿勢が全体に浸透しており、中でも4番長嶺や3番伊藤が3試合続けて複数安打と好調。準々決勝では7番温品も4打数3安打と活躍した。投手陣は準々決勝で阿部が9回を完投し、1失点と好投している。

 「今大会はつなぐ攻撃ができてきる。チームとして一つになり、1点でも失点を少なくし、少ないチャンスをものにしたい」と山崎康浩監督。主将の丸山は「自分たちの守り勝つ野球ができれば高川学園相手でも力負けはしない」と意欲を見せる。