「残された人生、罪を償う」岐阜・前池田町長保釈、涙の謝罪 贈収賄事件

AI要約

岐阜県揖斐郡池田町の前町長が贈収賄事件で起訴され、保釈された際、罪を認めて謝罪した。

岡崎被告は工事関連で現金を受け取り、業者を指名して入札に影響を与えた疑いがかけられている。

保証金を納付し、涙ながらに信頼を裏切ったことを認め、罪を償う決意を示した。

「残された人生、罪を償う」岐阜・前池田町長保釈、涙の謝罪 贈収賄事件

 岐阜県揖斐郡池田町の発注工事を巡る贈収賄事件で、加重収賄などの罪で起訴された前町長の岡崎和夫被告(76)=同町=が23日午前、保釈された。勾留されていた大垣署から出た岡崎被告は集まった報道陣を前に「間違いありません」と罪を認め「大変なことをしてしまい、申し訳ない」と謝罪した。

 岐阜地裁が22日、保釈を認める決定を出した。岡崎被告が起訴された同日に弁護人が保釈請求していた。弁護人によると、岡崎被告側は保釈保証金400万円を納付した。

 岡崎被告は午前11時30分ごろ、弁護人と共にスーツ、マスク姿で署を出ると、取材に「私を信頼、信用し、支援していただいた方を裏切った。残された人生、罪を償って静かに生きていきたい」と涙ぐみ、頭を下げた。

 起訴状によると、岡崎被告は町長だった2022年2月、町発注の工事で便宜を図る見返りに、大垣市の電気工事会社「久富電設」代表取締役の久富幸司被告(62)=贈賄などの罪で在宅起訴=から現金100万円を受け取り、同年5月にあった庁舎空調設備整備工事の指名競争入札に同社を参加できるよう当時の副町長らに指示したほか、同年7月の保育園空調機設置工事の入札で秘密事項である指名業者の名前を久富被告に漏らしたとされる。