上越市で生まれた野生のコウノトリ ヒナ4羽が迎えた「巣立ち」【新潟】
5月に上越市で野生のコウノトリのヒナ4羽が巣立ち、人工繁殖の成功を示す
ヒナは足環を装着するために一時捕獲され、オス2羽とメス2羽と判明
巣立ち後も2か月は親鳥と共に行動し、上越市が引き続き見守りを呼びかけ
5月に上越市で誕生した野生のコウノトリのヒナ4羽の巣立ちが確認されました。
コウノトリは、佐渡のトキと同じく、一時絶滅してしまいましたが、人工繁殖が成功し、兵庫県豊岡市で放鳥されその数を増やしています。
4月に上越市吉川区でペアが営巣し、5月にヒナが誕生しました。
モニタリングのための足環を装着するため一時捕獲したところ、ヒナはオスが2羽、メスが2羽と判明していました。
コウノトリのヒナの「巣立ち」は巣の外の木や地面に降りるなど、30分以上巣から離れることを指すといいます。
上越市によりますと、モニタリングを続けていたところ、7月13日にオスとメスそれぞれ1羽、14日に別のメスが1羽、16日に最後のオス1羽の巣立ちが確認されたということです。
一方、専門家によると、ヒナは巣立ち後も 2 か月程度は営巣地の周辺で親鳥と共に行動すると言われているということで、上越市は、引き続き静かに見守ってほしいと呼び掛けています。