HAL低価格提供サービス 10月開始 岡山ロボケアセンター(岡山・倉敷市)CFで資金募る

AI要約

岡山ロボケアセンターがHALを使った機能回復訓練を低価格で提供するプロジェクトを始動。

訓練の効果を体験してもらい普及を図る取り組みで、クラウドファンディングで資金を募集中。

HALを利用する障がいを持つ高齢者や子どもたちのQOL向上に注力。

向谷隆社長は、200万円の目標を掲げ、多くの人にHALの体験を呼びかけている。

プロジェクト参加者には、トレーニングで使用できるチケットを提供し、HALの効果を広める仕組みを構築。

CFサイト「晴れ!フレ!岡山」を通じてプロジェクトに参加可能。返礼品にはユーチューバーりおなちゃんの著書やセンターのオリジナルグッズが用意されている。

HAL低価格提供サービス 10月開始 岡山ロボケアセンター(岡山・倉敷市)CFで資金募る

 身体動作を補うロボットスーツ「HAL(ハル)」を使って機能回復訓練を行っている岡山ロボケアセンター(岡山県倉敷市幸町)は、低価格でサービスを提供するプロジェクトを始める。普段利用している人の経済的負担を減らすとともに、未体験の人には効果を実感してもらい普及につなげる狙い。資金をクラウドファンディング(CF)で募っている。8月1日まで。

 筑波大発ベンチャー・サイバーダイン(茨城県)が開発したHALは、体を動かそうとする際に脳から筋肉に流れる電気信号を感知し動作をサポートする。同センターには下肢や腰といったタイプのHALをそろえ、体が不自由な高齢者や脳性まひの子どもたちがトレーニングに励む。

 ただHALは高額な上、同センターでの訓練(1時間半で1万8千円)は公的医療保険の適用外。ハードルは決して低くない。

 プロジェクトは10月ごろスタートする予定。利用者全員に、訓練で使える1万5千円分のチケット(3千円券5枚つづり)を贈る。新規利用を考えている人には、4回の訓練終了を条件に同額分のチケットを配り、追加のトレーニングで活用してもらう。HALのタイプや利用者の居住地、年齢は問わない。

 運営会社の向谷隆社長は「身体機能が少し改善するだけでもQOL(生活の質)が向上し、前向きな気持ちになれる。少しでも多くの人に体験してもらいたい」と、200万円を目標に協力を呼びかける。

 返礼品として同センターで歩行訓練に励む人気ユーチューバー・りおなちゃん(7)=愛媛県=の著書、センターのオリジナルグッズなどを用意する。

 CFは山陽新聞社や中国銀行などが運営する「晴れ!フレ!岡山」を活用。詳細は専用サイト(https://readyfor.jp/projects/138592)。