「つなぐ野球で初の甲子園めざす」部員36人のうち県外出身者34人…高朋高校【球児の夏とやま 2024】

AI要約

高朋高校は史上初の甲子園出場を狙う注目校で、部員のほとんどが県外出身者で寮生活を送っている。

チームの団結力を強化するために掛け声の練習を導入し、成績向上につながっている。

エースのケガを乗り越え、チームは「つなぐ」野球をテーマにベスト4入りを果たした。

「つなぐ野球で初の甲子園めざす」部員36人のうち県外出身者34人…高朋高校【球児の夏とやま 2024】

10日から熱戦が始まる夏の高校野球富山大会の注目校を紹介するシリーズ。今回はことしの春大会でベスト4入りを果たし史上初の甲子園出場を狙う高朋高校です。

去年の夏はベスト4、そして今年の春には2017年以来7年ぶりにベスト4に進出した高朋高校。部員36人のうち県外出身者は34人。ほとんどの部員が寮生活をしています。

高校に入学してから知り合った者同士、結束を強化するために徹底しているのが…

「挨拶練習」「おはようございます、おはようございます」「こんにちは、こんにちは」

グラウンドにひと際大きく響く一糸乱れぬ掛け声。去年の春から取り入れているのが「挨拶練習」です。

高朋高校 麓竜馬主将「監督から野球と人間性というのはずっとつながっていると教えてもらってきたので、野球と学校を一緒のものと考えると、成績につながってきました」「現状は最近まとまってきてしっかりチームも勝てるようになってきたんでこれを夏の大会にも続けていきたいなと」

それでもチームがスタートした時点はばらばらでまとまりにかけていたといいます。

麓竜馬主将「チームの団結力が無くて試合にも最初のほうは勝てなくて苦労したんで」

そんなチームの転機となったのは。春大会直前のエースのケガ。大黒柱を失ったチームは「つなぐ」野球をテーマに走塁・バントの練習を重点的に強化。

大会ではエースの穴を埋めようと2年生のピッチャーを中心に奮闘、打線もつなぎの野球を展開しなんとベスト4まで勝ち上がりました。

冨田奏選手「感謝もあったけど一回戦投げた後ずっとケガで投げられなかったのが一番悔しかったです」

エースのけががチームをひとつにまとめました。夏の大会はエースと抑えの2枚看板につなぐ野球で勝利を目指します。

守りの中心はエースナンバーを背負う冨田奏(とみた・そう)選手。サイドスローから繰り出す140キロのストーレートや多彩な変化球で打者を翻弄し春のリベンジを誓います。