「マージャンに熱中する父を止めようと…」 息子がはさみで首を切りつけ 殺人未遂罪など懲役4年判決

AI要約

滋賀県の男が沖縄県で住民男性の首をはさみで切りつけ殺害しようとした事件について、裁判員裁判で懲役4年の判決が言い渡された。

事件は被告が父親に追い出されたいという理由で、被害男性に軽いけがを負わせようとしたことから起きた。

被告は殺意を否認し、弁護側はアルコール問題を主張したが、殺意が認められ刑事責任能力も認められた。

「マージャンに熱中する父を止めようと…」 息子がはさみで首を切りつけ 殺人未遂罪など懲役4年判決

 昨年6月、沖縄県糸満市で住民男性=当時(73)=の首をはさみで切りつけ殺害しようとしたとして、殺人未遂などの罪に問われた滋賀県の無職の被告の男(38)の裁判員裁判で、那覇地裁(佐藤哲郎裁判長)は11日、懲役4年(求刑懲役7年)の判決を言い渡した。

 判決によると、被告は一時帰省していた昨年6月19日、被害男性宅で賭けマージャンに熱中して帰ろうとしない父親に対し「(被害男性に)軽いけがを負わせれば追い出され、マージャンをやめさせられる」と考え、酒に酔った状態ではさみを持ち、首を切りつけた。

 被告は「鎖骨付近を引っかこうと思った」と殺意を否認。弁護側はアルコール問題を抱え心神耗弱状態にあったと情状酌量を求めたが、佐藤裁判長は「未必的殺意が認められる」とし、刑事責任能力も認めた。