「相手の立場になって考えて」 岐阜市少年の主張大会で最優秀賞 鬼頭さん(中3)が小学校でスピーチ

AI要約

岐阜市で開催された少年の主張大会で最優秀賞を受賞した中学生が、障害者の共生社会への思いをスピーチした。

スピーチを通じて、障害を持つ人たちに対する理解と思いやりを育む重要性が訴えられた。

鬼頭さんは次は県大会に出場し、自らのメッセージをさらに広める予定だ。

「相手の立場になって考えて」 岐阜市少年の主張大会で最優秀賞 鬼頭さん(中3)が小学校でスピーチ

「誰もが幸せに暮らせる社会をつくるためには、相手の立場になって考えることが大切」

  6月、岐阜市で開かれた少年の主張大会で、最優秀賞に輝いた中学生が10日、母校の小学校を訪れ、全校児童を前にスピーチしました。

  ことしの岐阜市少年の主張大会で最優秀賞に輝いたのは、岐阜中央中学校3年の鬼頭さやかさんです。

  鬼頭さんは、6月22日に行われた中学生が日常生活で感じたことを自分の言葉で主張する大会で、日本における障害者の割合をもとに「9.2%の人にも幸せな社会を」と題して発表。

  障害のある小学5年生の弟・惣右衛門さんと過ごす中での体験を踏まえ、障害者との壁を少しでもなくせたらという「共生社会」への思いをスピーチに込めました。

  10日は鬼頭さんの母校であり、現在、惣右衛門さんが通う岐阜小学校を訪れ、全校児童約270人を前に思いを伝えました。

※鬼頭さやかさん

  「9.2%の個性を持つ人たちが、何の壁も感じずに、幸せに生きられる社会が来ることを願っています」

  スピーチを聞いた惣右衛門さんと同じクラスの児童は「惣右衛門さんは、できないと言いながらも、いつも一生懸命努力する姿は他のみんなよりすごい」と話していました。

※鬼頭さやかさん

  「こういった機会をいただくことがなかったので、率直にうれしいという気持ちと、感想などを言ってもらえて自分の参考になったなと思います。身近にいる障害を持った方々などへ、小学校の頃から思いやりを持つことをしてほしいなと思いました」

  鬼頭さんは開催地の岐阜市代表として、8月2日の県大会に出場します。