美川憲一さんトークに5000人、柳ケ瀬埋め尽くす活気 岐阜高島屋閉店前に商店街イベント

AI要約

美川憲一さんが岐阜市の柳ケ瀬商店街でイベントに出演し、柳ケ瀬ブルースの思い出を語った。

イベントでは5千人のファンが集まり、柳ケ瀬の活気を感じさせた。

美川さんは商店街と長い縁があり、柳商連名誉理事長も務めている。

美川憲一さんトークに5000人、柳ケ瀬埋め尽くす活気 岐阜高島屋閉店前に商店街イベント

 岐阜市の柳ケ瀬商店街を舞台にした昭和の大ヒット曲「柳ケ瀬ブルース」で知られる歌手の美川憲一さんが7日、同商店街のイベントに出演した。商店街の核店舗の岐阜高島屋(同市日ノ出町)が今月末に閉店するのを前に、柳ケ瀬の盛り上げ役を買って出た。同町の劇場通りわくわく広場で行われたトークイベントでは、ファンや買い物客ら約5千人が通りを埋め尽くし、かつての活気に包まれた。

 美川さんは1965年に歌手デビュー。柳ケ瀬ブルースは翌年に発売された美川さんの3枚目のシングルで、市内では当時、新曲発表会も開催。曲の大ヒットで柳ケ瀬商店街の名は全国に知れ渡った。同名の映画も67年に公開され、美川さんも流しの役で出演し歌声を披露している。

 美川さんは柳ケ瀬ブルース発売以降、たびたび柳ケ瀬を訪れており、岐阜柳ケ瀬商店街振興組合連合会(柳商連)の名誉理事長も務める。1991年には商店街の柳ケ瀬本通りに歌碑が設けられるなど、長年柳ケ瀬との縁を持ち、盛衰をそばで見てきた。

 トークイベントでは、決めぜりふの「おだまり」も飛び出して会場を沸かせ、柳ケ瀬ブルースなど3曲を披露。情感たっぷりの歌声や笑いが商店街にあふれた。8月から百貨店に頼らない商店街としてスタートを切る柳ケ瀬には「頑張るのよ」とエールを送った。この後、大勢のファンらと共に歌碑も訪れ、久々の“対面”に笑顔を見せた。

 美川さんを一目見ようときょうだいで柳ケ瀬を訪れた、愛知県一宮市の女性(73)と大垣市の女性(68)は「すてきだった。柳ケ瀬は久しぶりだが、これを機にまた来たい。柳ケ瀬に元気になってほしい」と話していた。

 イベントは、柳商連主催、岐阜高島屋、岐阜新聞社、岐阜放送共催。