福島県会津若松市の東山温泉で80年前「疎開児童のための東山盆踊り」 根岸小(東京都台東区)の広報で紹介

AI要約

福島県会津若松市の東山温泉に児童が集団疎開した東京都台東区の根岸小で開催された東山盆踊りの経緯や、今夏復活する盆踊りが保護者や児童に紹介された。

児童が疎開中に温かい心遣いに励まされたことや、80年後に復活した盆踊りに関する共感の輪について紹介されている。

東山盆踊りの歴史的なつながりを通じて、台東区と東山温泉の縁が再び復活したことが示唆されている。

福島県会津若松市の東山温泉で80年前「疎開児童のための東山盆踊り」 根岸小(東京都台東区)の広報で紹介

 太平洋戦争末期、福島県会津若松市の東山温泉に児童が集団疎開した東京都台東区の根岸小で、当時の児童を励まそうと開催された東山盆踊りの経緯や、今夏復活する盆踊りが保護者や児童に紹介された。80年の時を超えて、歴史的なつながりを巡る共感の輪が広がっている。

 同校が6月末に発行した学校広報「根岸だより」に東山盆踊りの起源と現在が掲載された。広報は小西祐一校長が「集団学童疎開から80年」と題し、1944(昭和19)年8月に始まった疎開などを振り返っている。

 当時、男子は会津坂下町、女子は東山温泉に疎開した。小西校長は疎開児童のために東山盆踊りが開催されたことを初めて知ったとし、疎開中の写真とともに「大きな不安と悲しい気持ちを抱えていた子供たちにとって、東山の人々の温かい心遣いはどれほど大きな励みになったことでしょう」と思いを寄せた。

 コロナ禍を経て8月に5年ぶりに開催される今回の盆踊りについても、東山温泉観光協会が制作したPRポスターを掲載しながら「80年前、本校の児童がお世話になった東山の皆さんに、心から感謝申し上げたい」とつづった。

 今年は台東区が盆踊りを区民にPRするなど、東山温泉と台東区の縁が復活した。市内の関係者からは、ゆかりの学校でも盆踊りに関心を寄せてくれていることに感謝の声が上がっている。(ワイド版)