展示中の教科書の見本126冊、何者かに持ち去られる…大分県宇佐市長「速やかに返還して」

AI要約

大分県宇佐市教育委員会は、小中学校の教科書の見本60セットが持ち去られた事件を発表した。

教科書の選定作業の一環として、市民に見本を見せるための展示が行われており、展示期間中に盗難が発覚した。

市長は速やかに返還を呼びかけているが、誤解による持ち去りも考えられるという。

 大分県宇佐市教育委員会は3日、市民図書館1階ロビーに展示していた来年度用の小中学校の教科書の見本60セット(126冊)が何者かに持ち去られたと発表した。近く県警宇佐署に被害届を出す方針。

 市教委によると、教科書の選定作業の一環として、市民に見本を見てもらおうと例年実施している。今年は6月18日から今月1日まで展示した。2日午前11時半頃、市教委職員が撤去しようとしたところ、122セット(468冊)のうち60セットがなくなっていたことに気付き、同日午後、宇佐署に通報した。教科や出版社などの偏りはなさそうだという。展示期間中の確認はしていなかった。

 今後、内容を精査して被害届を出すとしているが、ロビーでは、不用な本を自由に持って行ってもらう催しを5月末まで開いていたことから、勘違いして持ち帰った人がいた可能性もあるという。

 是永修治市長は「心当たりのある人は速やかに返還してほしい」とのコメントを出した。