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20年ぶり新紙幣発行 キャッシュレス化が進む一方人気ラーメン店は「自販機改修」で頭抱える
世の中は「キャッシュレス化」が進む中で20年ぶりの新紙幣発行により、交通機関や飲食店などが対応に追われている。
北陸鉄道では車内の両替機の部品を交換し、icaカードの利用が増える中での新紙幣発行に対応している。
飲食店では新紙幣の対応に慌ただしく、券売機の部品交換によるコスト増や機械待ちの状況が問題視されている。
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世の中は「キャッシュレス化」が進む中での20年ぶりの新紙幣発行。交通機関や飲食店など、お金が使われる現場のなかには対応に追われているところもあります。
北陸鉄道は、能登地区の一部を除き路線バスと特急バスおよそ400台で、車内の両替機の読み取り部分の部品を新しく交換しました。
独自の交通系ICカード「ica(アイカ)」が登場したのは、奇しくも前回の新紙幣が発行された20年前。今ではキャッシュレスでの利用が増えている中での新紙幣発行です。
北陸鉄道自動車部・西村亮課長「20年前に導入してそこからicaにシフト、現金は減っている。ica累計で40万枚以上発行している。それなりに利用されている」
新しい紙幣に変わることで、飲食店ではあわただしく対応にあたっています。
兵藤遥陽キャスター「ラーメン店でよくあるこのような券売機。従来のままでは、この新1000円札は使用することができません」
金沢市泉野出町にある二郎系のラーメン専門店「らーめんひかり」
学生やサラリーマンなどで行列を集める人気ですが、注文の際に、現金で食券を購入する「券売機」が使われています。
らーめんひかり店主・中村直貴さん「業者さんにどうします?と聞かれて慌てて申し込んだ。それでも2か月前くらいで、でももう十何番目くらいになりますよと言われて」
券売機で新紙幣を使えるようにするには、部品を替えるか新品への交換が必要。中村さんは今の券売機のまま部品を交換することに決めましたが、機械の交換はすぐにはできず、行列のできるお店が「自販機改修の順番待ちの行列に並ぶ」状態です。
物価高騰の影響もあり、コストがかかることが大きな悩みになっています。
らーめんひかり店主・中村直貴さん「(費用は)30万くらいと聞いている。ちょっと何とかなりませんかという交渉はしているけど、業者も大変だと思うので、正直うちも今(物価など)いろんなものが上がったりして本当に月数万、10万とか残ればみたいな状況」
券売機の部品をいつ交換できるのか、見通しは立っていません。新紙幣をめぐっての混乱はどうしても避けられないようです。