仙台市独自の学力検査おおむね目標同等以上も「朝食食べない日ある」全ての学年で増加『中学3年生で17.8%』
仙台市が独自で行った小中学校の学力検査結果は目標値以上であったが、生活面では朝食を抜いて登校する児童・生徒が増加していることが判明。
5万7000人を対象にした学力検査では、小中学生の平均正答率は目標値とほぼ同等以上であった。ただし生活状況の調査では朝食抜き登校の割合が増加傾向。
市教委は今後、学力向上と生活状況改善を両面から学問機関と連携して行っていく方針。
今年4月に仙台市が独自で行った小中学校の学力検査の結果、全体の学力は「おおむね目標値と同等以上」となりました。一方、生活状況では「朝食を食べずに登校する日がある」と答えた児童・生徒の割合がこの5年で最も高くなりました。
仙台市独自の学力検査は今年4月、仙台市立のすべての小学3年生から中学3年生までを対象におよそ5万7000人が受検しました。
その結果、小学4年生の理科を除く教科で平均正答率が「目標値」と同等かそれ以上となりました。
学力検査とあわせて行われた生活状況の調査では、「朝食を食べずに登校する日がある」と答えた児童・生徒の割合が全ての学年で、この5年間で最も高く中学3年生で17.8%などとなっています。
市教委は、「朝食など、生活面で心配な部分も見られた。今後、学力は宮城教育大学と、生活状況は東北大学と分析し学力の向上などにつなげたい」としています。
※(生活状況調査は小学2年~中学3年が対象)