熊本県の梅毒患者、今年の累計100人に 感染症情報

AI要約

熊本県は20日、10~16日の感染症情報を発表。梅毒患者が5人増加し、今年の累計100人に達した。早期検査と治療を呼びかけている。

梅毒は性的接触による感染で、症状が出るとしこりや腫れが現れる。放置すると重篤な状態に進行する可能性があるため、早期発見が重要。

その他、結核や新型コロナウイルス感染者も報告されており、継続的な感染症対策が求められている。

熊本県の梅毒患者、今年の累計100人に 感染症情報

 熊本県は20日、10~16日の感染症情報を発表した。梅毒の患者が5人報告され、今年の累計が100人となった。過去最多だった昨年に次ぐペースで、県は早めの検査による早期治療を呼びかけている。

 梅毒は主に性的接触で感染する。感染後約3週間で陰部にしこりができたり、股の付け根が腫れたりする。症状は自然になくなるが、病原体は残り、放置すると死に至る恐れもある。抗菌薬の投与で治療でき、感染拡大を防ぐためにも早期発見が重要とされる。県は保健所で無料・匿名の検査を実施している。

 県が全数を把握している感染症では、梅毒のほかに結核6人、腸管出血性大腸菌感染症1人、百日ぜき1人の患者が報告された。

 県内79の定点医療機関から報告された新型コロナウイルスの感染者数は、前週比1・25倍の404人だった。(丸山伸太郎)