ことでん決算 当期純利益3億9700万円で4年ぶりの黒字 利用者が新型コロナ前の約9割まで回復【香川】
ことでん=高松琴平電気鉄道が、昨年度(2023年度)の決算を発表し、4年ぶりの黒字を達成したことを報告。
収益の向上や経費削減などが黒字化の理由として挙げられ、今後もサービス改善に取り組む考え。
踏切インシデント対応など安全への投資にも力を入れ、地域との連携を強化する姿勢を示している。
ことでん=高松琴平電気鉄道が、昨年度(2023年度)の決算を発表しました。4年ぶりの黒字です。
ことでんによりますと、昨年度のすべての事業の営業収益は35億4400万円、当期純利益は3億9700万円で4年ぶりの黒字となりました。
利用者が新型コロナ前の約9割まで回復したことや、運賃改定による増収、経費削減などを理由にあげています。鉄道事業は、志度線の赤字を琴平線と長尾線の黒字でカバーする状況ですが、今後も3線を維持するために沿線自治体と連携し、サービス改善に取り組みたい考えです。
昨年度、3件立て続けに発生した踏切インシデントについては、設備の更新を今月(6月)6日に完了したということで、今年度は安全への投資に、約12億円の予算を計上しています。
ことでんは昨年から広く一般への決算の公表につとめていて、「経営状況を知ってもらい地域の皆さんと議論を深めていきたい」としています。