奈良・福智院で玄昉の遺徳をしのぶ「玄昉忌」

AI要約

奈良市福智院町の福智院で玄昉忌の法要が行われた。

玄昉は中国・唐に留学し、仏教の発展に大きく貢献した高僧である。

法要では玄昉の功績がたたえられ、参列者は手を合わせた。

奈良・福智院で玄昉の遺徳をしのぶ「玄昉忌」

 奈良市福智院町の福智院(阪井昇道住職)で18日、奈良時代の高僧、玄昉(げんぼう、?~746年)の命日に遺徳をしのぶ「玄昉忌」の1278回忌が営まれた。

 玄昉は学問僧として中国・唐に留学。数多くの経典や仏像を持ち帰ったとされ仏教の発展に大きく貢献した。聖武天皇の信頼も厚く重用されたが、後に政争に巻き込まれて失脚した。本堂の地蔵菩薩坐像、玄昉坐像の前で法要が営まれ、阪井住職が玄昉の功績をたたえる表白文を読み上げた。参列者は読経や焼香をして手を合わせた。

 本堂での法要前には玄昉の頭を埋めたとされる史蹟頭塔(同市高畑町)でも法要が営まれた。