躍進の盛岡大附属高校柔道部 男女で全国へ

AI要約

盛岡大学附属高校の柔道部が男女ともに活躍している。男子は三浦志斗主将を中心に団体戦での優勝を果たし、女子は苦難を乗り越えて31年ぶりの優勝を成し遂げた。

男女ともに実力を高めるために限られた練習時間を活かし、全国の強豪校との差を埋めている。男子では下屋敷昊聖選手が注目を集め、女子では澤口愛里選手が活躍している。

柔道部は東北大会や北部九州インターハイでの上位入賞を目指し、一丸となって日々練習に励んでいる。

男女ともに畳の上で練習に汗を流しているのは盛岡大学附属高校の柔道部です。

今年で創部32年目の男子柔道部は、5月に行われた岩手県高総体の団体で3年連続9回目の優勝。

三浦志斗主将を中心にチーム一丸となって全国切符を勝ち取りました。

「粘り強い柔道がチーム全体としてできたと思います。

(個人としては)主将として団体戦でもポイントをとったり個人でもしっかり勝ち切ることができたので良かったです」(三浦志斗主将)

三浦選手は今年3月に東京の日本武道館で行われた全国高校柔道選手権大会の無差別級に出場しベスト16に入りました。

部全体として限られた練習時間の多くを実戦形式の練習に充てていて全国の強豪校との練習時間の差をカバーしています。

生徒を指導するのは自身も盛岡大附属柔道部の卒業生でもある法領田康幸監督です。躍進する後輩たちに期待を寄せています。

「明るく楽しく生徒たちが元気よくやってるというような部分で、そのなかで結果も求めながらやれてるというのは僕たちの時よりもぐっと良い雰囲気でやれてるんじゃないかなというふうに思いますね」(法領田康幸監督)

女子柔道部は県高総体の団体決勝で大会10連覇中の盛岡南・不来方チームを下し、

1993年の女子柔道同好会以来31年ぶり、女子柔道部としては初めての優勝を飾りました。2年前には部員3人だった苦しい時期を乗り越えて、悲願のインターハイ出場を勝ち取りました。

小・中学校で全国大会出場経験のある久慈市出身の一戸柚主将にとって、最初で最後に勝ち取ったインターハイ切符です。

「勝ちたいっていうよりも負けたくないという思いが強くて、周りからも結果で恩返ししたいって思いもあったし支えてくれる人もたくさんいたのでどうにか頑張って来られました」(一戸柚主将)

部員3人の時期もあった女子柔道部が急成長を遂げた理由は、普段から腕力のある

男子との練習です!

女子が男子を投げる映像あれば、男子との練習を通して体力の向上はもちろん、技をかけるスピードやタイミングを磨きます。

さらに目指すのは技ありを狙う柔道ではなく、あくまでも一本を狙う柔道です。

部として初めて男女そろって全国大会に挑む盛岡大附属。

男子の注目は県高総体で大将を任された2年生の下屋敷昊聖選手。

身長171センチ体重115キロの下屋敷選手の得意技はダイナミックな一本背負い。

女子の注目は同じく県高総体で大将を務めた2年生・澤口愛里選手です。

63キロ級の出場選手としては身長151センチと小柄ですが、その小柄な身長とスピードを生かした内股を得意としています。

まずは6月22日と23日に盛岡市で行われる東北大会で優勝を目指します。

その上で8月10日から14日に大分県で行われる北部九州インターハイでも、上位入賞を目標に日々練習に励んでいます。

男子にとって3年連続、女子にとっては初の大舞台に向けて柔道部一丸となってインターハイに挑みます。