殺人罪に問われた被告側が無罪主張 歯ブラシで同室の患者を刺した罪で初公判「心神喪失」 青森地裁

AI要約

青森県八戸市のみちのく記念病院で昨年3月、入院していた男性を刺殺した殺人事件の裁判が行われた。

被告は起訴内容を認めつつも、心神喪失による無罪を主張した。

検察と弁護側の主張が対立しており、事件の詳細についても記載されている。

殺人罪に問われた被告側が無罪主張 歯ブラシで同室の患者を刺した罪で初公判「心神喪失」 青森地裁

 青森県八戸市のみちのく記念病院で昨年3月、入院していた同市の男性男性=当時(73)=を刺殺したとして、殺人罪に問われた住所不定、無職の男(58)の裁判員裁判初公判が13日、青森地裁であった。被告側は起訴内容を認めたが、心神喪失による無罪を主張した。

 検察側は冒頭陳述で「入院中の病院から出たいため、被害者の殺害を決意した」と指摘。被告には「責任能力は十分認められる」と主張した。

 弁護側は、被告は精神障害で自己の行動をコントロールできなかったなどと反論した。

 起訴状などによると、被告は昨年3月12日午後10時45分~11時45分ごろ、病院で同室だった男性の左まぶた付近を歯ブラシの柄で刺すなどして、翌日午前に頭蓋内損傷・失血で死亡させ、殺害したとされる。