いわきの教材卸売業・新研社、破産申請を準備 受注環境が悪化

AI要約

教材卸売業の新研社が事業停止し、破産申請の準備に入る。負債総額は約1億5000万円。

同社は長年にわたり教材を卸してきたが、売上高が減少し、受注環境の悪化や資金繰りの困難が続いた。

業況は好転せず、事業継続が難しくなり、破産を申し立てる見通し。

 信用調査会社の東京商工リサーチ、帝国データバンクの両いわき支店によると、教材卸売業の新研社(いわき市)は12日までに事業を停止し、破産申請の準備に入った。今後、地裁いわき支部に破産を申し立てる見通し。負債総額は約1億5000万円。

 同社は1963年に法人化した各種教材卸売業者で、90年~2000年代前半は2億円台の売上高を計上していた。00年代後半に入るとインターネットの普及に伴い紙ベースの教材需要が落ちた上、大手同業者の台頭や少子化なども影響し受注環境が悪化。東日本大震災後は復旧特需による受注増もあったが、業況は好転せず、資金繰りが限界に達し事業継続を断念した。