旗の台「マロニエ洋菓子店」が移転 創業60周年、2代目店主が切り盛り

AI要約

マロニエ洋菓子店が旗の台エリア内で移転オープンして2カ月がたった。

新しい店舗は住宅地にあり、持ち帰りのみのサービスを提供している。

店主の息子が2代目店主として新しい店舗を運営し、昔のロゴを復活させた。

旗の台「マロニエ洋菓子店」が移転 創業60周年、2代目店主が切り盛り

 「マロニエ洋菓子店」(品川区旗の台4、TEL 03-3782-6273)が旗の台エリア内で移転オープンして2カ月がたった。(品川経済新聞)

 同店は1964(昭和39)年、現在の旗の台三丁目商店街で開業し、今年で創業60周年。初代店主の大野武さんが2020年に亡くなり、2021年末から一時閉店した。新しい店舗は、前物件から約300メートル離れた住宅地。持ち帰りのみ。

 大野武さんの息子で2代目店主の大野大(だい)さんは専門学校を卒業後、都内の洋菓子店勤務を経て、20代前半からマロニエ洋菓子店で働いてきた。移転に伴い新しくしたロゴマークは、同店で昔使っていたロゴのアレンジだという。

 ロゴを新しくした理由について、大さんは「前の店のレジの引き出しに、昔のロゴのシールが1枚だけ残っていた。平成に入るころまでは包装紙でも使っていたと記憶している。今見てもいいデザインだったので復活させた」と説明する。

 販売商品は移転前と変わらず、全体的に商品数をやや絞ったという。ケーキは、ショートケーキ、チーズケーキ、サバラン、「タルトカシス」(以上540円)、「タルトシトロン」(480円)、モンブラン、ガトーショコラ(以上600円)など。予約注文があればメッセージプレートを付けたホールケーキも販売する。

 焼き菓子は、クッキー生地とヌガーを組み合わせて作る同店の人気商品だという「くるみ第3楽章」(カット=300円、ホール=2,800円)をはじめ、マドレーヌ(250円~)、サブレ(各270円)、焼きドーナツ(各300円)などをそろえる。焼き菓子は地方発送にも対応する。

 「開店初日は150人ほどのお客さんが来てくれた。しばらく店を休んでいたので、勘が戻ってくるまでは少し大変だった。現在は来客の半分が新しいお客さんで、上池台方面から来る人も多い」と大さん。「1人でやっているのですぐ始めるのは難しいが、ゆくゆくは平成以前に店で出していたシュークリームを復活させたり、新たに食パンを焼いたりしたい」と笑顔を見せる。

 営業時間は、12時~14時30分、16時~19時。火曜定休。