「野獣ママ」と一緒に走ろう 10月27日「ファンラン」、松本薫さん初参加

AI要約

金沢マラソンの関連イベントであるファンランに、柔道金メダリストの松本薫さんが参加することが決定。幅広い世代にマラソンの魅力を発信する活動を展開。

ファンランはSDGsや共生社会の観点から市民マラソンとして重要性を増し、今年はさらに幅広い参加者が対象となる。コースは1.4キロで、誰でも参加者と一緒に楽しめるよう工夫されている。

組織委員会は地元出身の松本さんをファンランに招致。彼女のランニングに対する情熱と育児をこなす姿勢が評価され、参加が決定した。

「野獣ママ」と一緒に走ろう 10月27日「ファンラン」、松本薫さん初参加

 第10回金沢マラソンが開催される10月27日、スタート会場周辺で行われる関連イベント「ファンラン」に、ロンドン五輪柔道女子57キロ級金メダリストの松本薫さん(36)=金沢市出身、金沢学院大附属高OG=が初参加することになった。北國新聞で「野獣の子育て」を連載するなどママとしても活躍する松本さんが、子どもからお年寄りまで幅広い世代にマラソンの魅力を発信する。

 ファンランは「誰でも参加できる市民マラソン」として、SDGs(持続可能な開発目標)や共生社会実現の観点から昨年の第9回大会に合わせて初めて実施された。小学生と18歳以上のペア、車いす利用者が1周400メートルのトラックを周回し、ゴールを駆け抜ける爽快感を味わった。

 今年は、スタート会場のしいのき迎賓館やいしかわ四高記念公園を囲む1・4キロのコースで行われる。誰でも大会の雰囲気を楽しめるようにしようと、小学生以上(車いす利用者も含む)に対象を拡大し、制限時間20分でコースを1周してもらう。

 開催に当たって金沢マラソン組織委員会は、地元出身の五輪メダリスト松本さんに参加を打診した。明るい人柄に加え、2人の子どもを育てるママでもあり、「これ以上ない人選。ぴったりだ」(担当者)として白羽の矢を立てた。

 松本さんは第2回大会で初のフルマラソンに挑戦し、3時間59分21秒で完走。第8回大会では、アテネ五輪女子マラソン金メダリストの野口みずきさん、世界陸上モスクワ大会銅メダリストの福士加代子さんとともに、たすきリレーを繰り広げた。

 6日付の「野獣の子育て」では、起床後のジョギング(平日6キロ、休日10キロ)を日課としていると記した松本さん。組織委によると、ファンランでも参加者と一緒に走る意向を示している。

 松本さんは「金沢の美しい景色、温かい人々、味わい深い地元の料理がランナーを力強く後押ししてくれます。最高の走りを目指して新しい世界への扉を開いてください。応援しています」とコメントした。

  ●20日まで参加者募集

 組織委は20日午後5時まで、ランナー向けのサイト「ランネット」でファンランの参加者を募集する。定員は200人。応募多数の場合は抽選となる。組織委は県と市、北國新聞社などで構成する。